ホルモン治療による更年期対策の副作用はこわい?

更年期障害による症状が辛い場合は、ホルモン療法で改善していきます。ホルモン療法では、経口剤(飲み薬)や経皮剤(貼り薬、塗り薬)などの薬を処方してもらえます。こうした治療による成果とは、どんなものなのでしょうか?

ホルモン治療で更年期障害対策をした体験談

  • ホルモン治療は守らなければいけないことも多く、少し手抜きするとダメージが…。注射したときは大丈夫なのですが、それが切れるととたんにぐったりします。(50代)
  • 塗り薬を処方されたのですが、かゆみやかぶれなどの症状が出てしまいました。また、飲み薬に変えてもらった際には、胃腸の調子が悪い時は服用できないなど、なかなか気を遣うことが多く、それがストレスにもなっていました。(40代)
  • 1週間ほどで気持ちが落ち着いてきて、億劫に感じていた仕事にもやる気が出てきました。更年期に入る前のようなすがすがしい気持ちを思い出せてうれしいです。(50代)

ホルモン療法は、薬を使った化学的に状態を持ちなおそうとする方法なので、副作用などので心配事がつきもの。うまく付き合っていければ効果は高いのですが、そうでないとなかなか辛いようです。

ホルモン治療で気になるメリット・デメリット

ホルモン療法は更年期障害による症状を軽くするとはいわれていますが、副作用がつきもの。特に女性器からの出血が多くみられ、ほかには乳房の張りや痛み、下腹部の痛み、おりものの増加、胃腸に感じる不快感、頭痛や吐き気などが挙げられます。

こうした副作用がある場合は、医師と相談して薬の種類や量を変えることで軽減することも。また、経口剤では静脈血栓塞栓症のリスクが高まるといった報告もあり、その使用に不安を覚える人も少なくありません。

ちなみに、ホルモン療法は誰でも受けられるものではありません。乳がんや子宮体がん、心筋梗塞、静脈血栓塞栓症、急性血栓性静脈炎、重度の肝障害、心筋梗塞および冠動脈に動脈硬化などの治療中もしくは既往の人。そして妊娠中の人など…状態によっては受けられません。他にも、健康状態では厳しい制限がかかることもあります。

ホルモン療法は個人差がありますが、決して楽な治療ではありませんし、必ずしも思うような効果が得られるとは限りません。まずは、更年期障害改善のためのサプリメントなどで改善を目指してみるのも一つの方法といえます。

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ホルモン治療についてさらに詳しく解説

更年期障害の疑いで婦人科を受診すると、まずは血液検査を行いホルモンの分泌量をチェックします。卵胞ホルモン・エストロゲンの分泌量が減少していると診断された場合は、これを薬によって補う治療法「ホルモン補充療法(HRT)」を選択することができます。

ホルモン補充療法(HRT)とは

基本的には減少しているエストロゲンを薬で補っていく治療ですが、場合によっては黄体ホルモン(プロゲステロン)を同時に投与することもあります。

<HRTがよく効く症状について>

ホルモン補充療法は、本来エストロゲンやプロゲステロンが行っている働きを薬によってサポートするもの。ホルモンが不足することで起きる不調や不快な症状を和らげる効果があります。効果が現れやすい症状は、以下のようなものです。

  • ホットフラッシュなどの血管や血流に関する症状
  • 動悸や息切れなどの自律神経の不調による症状
  • 骨粗しょう症の予防や改善
  • 泌尿器や生殖器の粘膜不足による乾燥、膣炎や性交痛の改善

<HRTの治療法の種類について>

ホルモン補充療法の種類には、主に2種類あります。

  • 飲み薬(経口剤)
    エストロゲンだけのもの、プロゲステロンだけのもの、二つを組み合わせたものの3種類があり、作用が強いため胃腸の調子が悪い方には不向き。飲み薬として胃腸から吸収されて、肝臓を通ってから血液中に入るので、胃腸と肝臓に負担がかかる可能性もあり。
  • 貼り薬/塗り薬(経皮剤)
    エストロゲンの貼り薬と塗り薬、エストロゲンとプロゲステロンを組み合わせた貼り薬があります。皮膚から吸収されて血液中に入るので、胃腸や肝臓への負担は少ないとされています。かぶれやかゆみなどが出ることがあるので、皮膚の弱い方には不向き。

HRTの副作用ってどんなもの?

エストロゲンやプロゲステロンを投与することによって、ホルモンバランスを大きく動かす治療ですから、身体が慣れるまでの1〜2ヶ月は婦人科系の不調が起こる可能性があります。

主なものとしては、不正出血やおりものの増加、吐き気、乳房のハリや痛み、下腹部のハリなど。月経のような出血が起こることもあり、どうしても嫌だという方は薬の加減で調節できるそうなので、医師に相談しましょう。 

HRTと乳がんのリスクについて

海外では、ホルモン補充療法を受けると乳がんが発生するリスクが高まると報道され、この治療法を避ける患者さんが多くなりました。

実際に閉経後にエストロゲンとプロゲステロンを併用したHRT治療を受けた方の乳がん発生のリスクを調べると、1.2倍から1.4倍程度。実は、初産が35歳以上の方は2.26倍、出産経験がない方は1.56倍と言われていて、HRTの乳がんリスクはそれほど高くありません。

HRTを行うか行わないかということよりも、出産経験の有無や初産の年齢、乳がんになった家族がいるかどうか、といった要素の方が乳がんリスクを高める要因として重要視されるべきなのです。

『乳がんの発生リスクが気になってホルモン補充療法を受けるかどうか悩んでいる…』という方は、主治医とじっくり相談し、納得のいく治療法を一緒に見つけていくことが大切ですね。 

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