更年期障害と間違えやすい病気とその症状

一般的に更年期と区分される、40代後半から50代の女性には、更年期障害のほかにも懸念される疾患がいくつかあります。

更年期障害の症状とよく似ているものや、同時に症状が出て混同してしまう場合などもありますから、自分の体調によく注意して、気になることがあったらすぐに専門医に相談しましょう。

以下に、更年期障害の代表的な症状を書き出しています。症状別に間違えやすい疾患について解説していますから、ご自身の症状と見比べてみてください。

ほてりやのぼせ、手足の冷えの症状で考えられる更年期の病気

顔がほてりやのぼせ、発汗などは更年期の代表的な症状ですが、あまりに長く続く場合や、単一の症状だけが強く出る場合などは、高血圧や心臓疾患が疑われます。

逆に、手足や腰が冷えてツラい…といった症状が強い場合は、貧血や低血圧が考えられますね。さらに、心臓病など心疾患の場合も、末端の血流が悪くなるせいで手足が冷えて感じることがあるそうです。

いずれにせよ、全身のほてりやのぼせ、冷えなどは血管や血流に問題がある場合が考えられますから、血管の健康に十分注意する必要があります。

高血圧

更年期にはのぼせやほてりなどの身体症状が現れますが、高血圧を抱えている方については、更年期と間違えないように注意が必要です。 高血圧は血中の脂質などが増加し、血圧が高くなる症状です。慢性的に血圧が高い人の場合、更年期と間違えることはありませんが、更年期になるまで血圧が安定していた人は、更年期に入りホルモンバランスが乱れて高血圧を引き起こしているとも考えられます。

高血圧の原因の第一は生活習慣にあると言われますが、ホルモンバランスの変化によっても血圧は上昇します。また、更年期には血中コレステロールの値も上昇するため、血液の粘度が増えて「ドロドロ血液」になりやすいとも言われています。

更年期に入ったら、病院での血液検査や健康状態のチェックを定期的に行い、更年期の対策と並行して血圧対策(食事や運動など)を行っていきましょう。

貧血や低血圧

低血圧や貧血など、女性に多くみられる症状は更年期の症状によく似ています。鉄分が不足している状態であると、更年期でも貧血を起こすことがあり、それぞれの症状に関しても共通点があります。

低血圧や貧血は、めまい・息切れ・倦怠感・動悸などを引き起こすため、更年期特有の症状と非常に似ています。単なる低血圧や貧血なのか、それとも更年期の症状なのか、見極めるのは難しいため、専門医での診察が必要不可欠となります。

低血圧も貧血も、食べ物や生活習慣を改善することで快方に向かっていきますが、更年期の場合は症状がいつまでたっても治りづらく、慢性的に悩まされる場合があります。症状改善のために工夫をしてもまだめまいや倦怠感が続くようであれば、専門医の受診をおすすめします。

動悸や息切れ、倦怠感や疲労感の症状で考えられる更年期の病気

更年期障害で起こりやすい症状として、ホットフラッシュと共に挙げられるのが、動悸や息切れです。階段を少し上っただけで息切れする…という症状は、中年の方ならどなたでも経験することだとは思いますが、動悸や息切れなどが単独で強く現れる場合は、狭心症や心筋梗塞など、心疾患を疑った方がいいかもしれません。貧血の方や、肥満気味の方にも症状が現れることもありますから、注意しましょう。

また、生活に支障をきたすほどの強い倦怠感や疲労感がある方は、心筋梗塞やその他の内臓疾患が隠されている危険性も。必ず専門医を受診して、精密検査を受けましょう。

狭心症

狭心症は、心臓の冠状動脈が狭くなることによって、胸の苦しさを覚える症状です。階段を昇ったり、歩いたりするだけで息切れを起こしますが、更年期の症状と間違えないように注意が必要です。

更年期にはホルモンのバランスが乱れるため、神経が過敏になったり、体の各所に痛みを感じるなどの症状がみられます。しかし中には「微小血管狭心症」と呼ばれる、狭心症の中でも更年期に多い疾患が隠れている場合もあります。

微小血管狭心症は、女性ホルモンの減少によって血管拡張作用が働きにくくなり、心臓の筋肉の中を通る細い血管が収縮し過ぎることで発生しやすくなります。胸の痛みのほかにも背中の痛みや喉の詰まりなどが現れるため、胸の痛みが続く場合は専門医の診察をおすすめします。

心筋梗塞

更年期障害の代表的な症状には、心臓の動悸や息切れ、胸の部分の違和感などが挙げられます。一見胸の病気と間違えてしまいますが、特に間違えられやすいものが「心筋梗塞」になります。

心筋梗塞は、冠状動脈が血栓などによって詰まりを起こし、そこから心筋に血液が届かなくなった状態を指します。胸の強い痛みが起きるのが特徴で、単独で胸の痛みを感じたら、心筋梗塞を疑う必要があります。 更年期までは健康でも、女性ホルモンの分泌量が低下すると、血中の悪玉コレステロールが増加しやすくなり、そこから動脈硬化を起こして心筋梗塞に至るリスクがあります。

更年期には血中のコレステロール値をこまめにチェックし、食生活や生活習慣を改善して、血液の状態から健康を心がけていくことが大切です。

頭が重い、長く続く頭痛などの症状で考えられる更年期の病気

頭の痛みや不調は、更年期障害で現れやすい症状ですが、ほかの疾患でもよく見られるものなので注意して観察する必要があります。

脳腫瘍やくも膜下出血など、脳血管障害で頭が痛む場合もありますし、眼科や耳鼻科疾患、肩こりや高血圧が原因で頭痛が起こることもあるようです。頭痛には関連する疾患がたくさんありますから、長く続く場合は、痛みの種類や強さなどご自身の症状をしっかりと把握してから専門医に伝え、精密検査を受けることをおすすめします。

脳血管障害

脳腫瘍やくも膜下出血などの脳に関する症状も、頭痛などをはじめ、更年期障害の症状と似た部分がみられます。 脳腫瘍は、頭蓋の中に発生する腫瘍を意味する言葉です。脳腫瘍は頭蓋の中にある硬膜や血管、末梢神経などさまざまな場所から発生し、人によっては発熱をともなう頭痛や激しい頭痛を引き起こします。

くも膜下出血は、脳の表面を覆っている「くも膜」という膜の下に出血が起きる症状です。血圧の乱れや頭痛など、更年期障害の症状にも似たトラブルが起きることが特徴で、一見くも膜下出血とは分からずに症状を見逃してしまうケースもあります。

前兆現象が起きた場合、更年期なのかそれ以外の疾患なのか見極めるのは非常に難しいので、専門医を受診し精密検査を受けられることをおすすめします。

手足のしびれ、むくみなどの症状で考えられる更年期の病気

手足に麻痺やしびれがあって動かない、痛みがあるといった症状が出ている場合、慢性関節リウマチや、頸椎・腰椎の変形など、整形外科の疾患が疑われます。膝関節などは特に症状が出やすい箇所ですので、気になる方は整形外科を受診しましょう。

また、手足にむくみが出る症状は、心疾患や腎臓の疾患がある可能性も。内科を受診して検査を受けておいた方が安心ですね。

慢性関節リウマチ

更年期特有の症状である体の違和感や倦怠感、手足の寒さやしびれなどは、「慢性関節リウマチ」と間違えてしまう場合があります。

慢性関節リウマチは食欲不振や体のだるさ、熱っぽさなどを初期症状とし、体のこわばりが起きてきます。それらの初期症状の後に、小さな関節から腫れが出たり、痛みが出始めるのですが、初期症状が更年期の症状と似ているため、状態が進行しなければリウマチに気付かない可能性もあります。

どちらの症状なのか迷った時は、更年期の対策を講じつつリウマチの専門医も受診し、検査を受けるようにしましょう。 慢性関節リウマチはその名の通り慢性的に症状が続くため、炎症が広がらないうちに早め早めの対処を行うことが大切です。

頸椎・腰椎の変形

更年期の症状には、頭痛や倦怠感、ホットフラッシュなどのほか、体の痛みが起きることもあります。中には血行不良を起こして体の節々が痛んだり、関節痛や肩こり、頭痛などを生じるケースもあります。 しかし更年期が始まる40代頃というのは、変形性頸椎症という病気が増えてくる時期でもあります。変形性頸椎症は、首から背骨につながる頸椎の骨が変形することによって、胸や肩にしびれやこわばりが出たり、頭痛や肩こりなど更年期によく似た症状が現れます。

同じく腰の骨である腰椎についても、変形することによって腰痛などの症状が現れてきます。更年期特有の症状である腰痛に一見似ていますが、症状としては違うものになりますので、更年期とは別に対応していかなければなりません。

耳鳴りやめまいの症状で考えられる更年期の病気

更年期障害では、ホットフラッシュや動悸と共に、耳鳴り、めまいが起きるケースが多くみられますが、この耳鳴りやめまいにもほかの病気が隠れている場合があります。

多くは、中耳炎やメニエール病、内耳の病気など耳鼻科疾患なのですが、ほかにも、高血圧や脳腫瘍の一症状としてめまいが起こることもあります。

特にめまいは、耳と脳の重大な疾患によって起こることが多いので、立っていられないほどひどい症状が頻繁に起こるようなら、耳鼻科や脳外科を受診して検査を受けることをおすすめします。

耳鼻科疾患

更年期に耳鳴りやめまいなどを生じると、「中耳炎」や「メニエール病」などと間違える場合があります。

中耳炎は、鼓膜が中耳部分にある壁とくっついてしまうことによって、中耳空間が閉鎖されてしまう病気です。耳の痛みや耳鳴り、めまい、頭痛など、更年期に多い症状とも共通点があります。

メニエール病は、突然ぐるぐるというめまいが起きて平衡感覚が乱れ、立っていても横になっていても不快感を感じる病気です。いきなり発作が起きるのが特徴で、冷や汗や吐き気などのほかに、めまいや耳鳴り、難聴などにもなります。

こちらも更年期の症状と似通った部分がありますが、突然の強い発作が起きる場合は更年期ではなくメニエール病の可能性もあります。

のどの渇きや頻尿、疲労感などの症状で考えられる更年期の病気

体の疲れがとれない、トイレに行く回数が増えたなどは、糖尿病の可能性も。更年期にかかりやすい病気のひとつと言われており、十分なインスリンが分泌されず血糖値が高くなってしまいます。

糖尿病になると、薬を服用したり、インスリン注射を打ったりする必要が出てくるので、そうなる前に更年期障害と糖尿病予防に効果的と言われる「田七人参」のサプリメントを摂取するのも対策のひとつです。

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